夏の疲れを溜めない方法
2016-08-07
子供達も夏休みに入り、夏本番です。一方で、風邪をひいたり体調
を崩している方も多いようです。そして、これから増えてきそうな
状態が夏の疲れです。例えば、食欲がないとか、頭痛や頭が思い感
時がするとか、だるいとか、よく眠れないなど、いわゆる「夏バテ
」と言われる症状をおぼえる方が増えてきます。今回は、元気に夏
を乗り切る方法を考えていきます。
さて、夏の疲れは何が原因となっているのでしょうか?まずは、食
生活が大きいと思われます。日本の夏は高温多湿のため汗をかき、
同時に体内の塩分が失われます。そうすると、塩を主成分とする消
化液の分泌が少なくなり、消化能力が低下します。食欲がないけど
暑いので水分ばかり摂り、さらに食欲が低下します。しかし、何か
エネルギー補給をしないと・・・と、そうめんなどあっさりしたも
のや、甘いものなどが中心になり糖分の摂りすぎ状態となりますが、
代謝に必要なビタミンB群が不足してエネルギー不足となり疲労を
感じるようになります。
また、日中だけでなく寝る時間になっても暑いため、ぐっすり眠る
ことができず睡眠不足となり疲労が溜まってしまいます。逆に、日
中は、冷房が効いた部屋にいることによりカラダが冷え、血行不良
をまねき、夏なのに冷えやだるさを感じるようになります。
それでは、夏の疲れが溜まってしまう前に、どのようなことに気を
つけたらよいのか考えていきます。やはり、まずは食生活です。食
欲が低下しやすいのですが、栄養バランスがとれた食事を1日3食
摂るように意識することが大切です。肉や魚、卵などのタンパク質
や良質な脂質が不足しないように気をつけてください。
次に睡眠でしょうか。暑い部屋では十分な睡眠は取れにくいのです
が、冷やしすぎも問題です。就寝時は設定温度を少し高めにしたり、
タイマーを利用したりしましょう。また、寝る前にスマートフォン
を操作したりテレビを見たりすることや、カフェインやアルコール
の摂取、喫煙などは睡眠を妨げる要因と考えられていますので、出
来るだけ避けたいことです。
その睡眠を心地よく誘う入浴も、ぜひ、おすすめしたいことです。
ここで大切なことはシャワーではなく、湯船に浸かることです。カ
ラダを温めて血液の流れを促進することで疲労物質も流れていきま
す。同様に、涼しい時間にウォーキングやヨガをするなど、軽い運
動によって血流をよくすることも有効です。
最後に、水分の摂り方についてもお伝えします。文頭の方で、水分
を摂りすぎることにより食欲が低下すると書きましたが、適度な水
分補給は必要です。カラダの中の水分が不足すると、血液がドロド
ロになったり、消化吸収がスムーズに行えなくなったりします。ま
た、熱中症の原因にもなりますので、上手に水分補給をすることが
大切です。
まず、一番大事なことは、こまめに水分補給をすることです。涼し
い室内なら、ペットボトル1本分を目安に半日かけてこまめに飲み
ましょう。外で運動をしたりして汗をかく場合は、汗とともに失わ
れた塩分を補うよう、塩分を含むスポーツ飲料をこまめに飲み、運
動前にも水分を補給しておきましょう。そして、寝ている間も水分
が失われていることから、寝る前に、コップ1杯くらいの水分を摂
るとよいでしょう。
以上、夏の疲れを溜めないように気をつけたいことをお伝えしまし
たが、いずれもすぐに実行できることかと思います。ぜひ、毎日す
っきり起きて元気に活動できるよう心がけてください。