セラピストに向く体とは〈親指・その1〉
2008-04-15
2008-04-15 15:56:07
こんにちは、安保です。
今日は、受講前によく質問される内容の1つで「セラピストに向く体はありますか?」という問いにお答えしたいと思います。
いくつかお伝えしたいので3回シリーズに分けてお伝えしますので、よろしくお願いします。
■ その1:親指
マッサージや指圧をする時には、よく親指を使います。
家族や友達にしてあげた時など、だんだん親指が痛くなったことはありませんか?
それで、セラピストの仕事をしてみたいけど、そこまで辛い思いをしてまでするのはどうも・・・という方も、多くいらっしゃるようです。
親指の使い方には、ポイントがあります。
まずダメなやり方は、指先だけでこねたり、揉んだりすることです。
これをやると、手のひらの親指と人差し指の間の部分が痛くなります。
ひどいと腱鞘炎になります。
そしてさらに、肩がこり、肩甲骨の内側もこってくるようになります。
これではとても、やってられなくなりますね。
ですので、しかっりした圧を親指にかけて、施術したい場合は、指に自分の体重をある程度かけて「手首を使って」揉んでいきます。
これを母指揉捏(ぼしじゅうねつ)と言います。
経絡マッサージ本科コース 母指揉捏の動画(1)
経絡マッサージ本科コース 母指揉捏の動画(2)
先日も新しい生徒さんがお一人、経絡マッサージの初授業に参加されましたが、指の使い方をまず初めにレクチャーいたしました。
「手首を使って」というのは、実際に見ないと分かりにくいかも知れませんが、長い時間の施術をしていくには、体に無駄な力を使わせない方法、効率よく圧をかけていく方法がとても大事になります。
はじめは、やり難いと思うのですが、ある程度練習をすれば誰でもできるようになります。
「母指揉捏ができれば、指が痛くならないのですか?」と聞かれそうですが、そこは人によって痛くなる人とそうでない人に分かれます。
その見極めと、対策については、また次回にお伝えしたいと思います。