こんにちは、谷口光利です。
今日は、ドイツからのワクチン接種事情をお届けします。
情報を送ってくださったのは、二口(ふたくち)淳子さんです。
二口さんは、ドイツ在住29年で、日本の音楽大学を卒業後、ドイツの大学でも音楽を学ばれたプロのフルート奏者。
以前から、東洋医学や呼吸法に興味があったという事で、当学院の経絡メディテイションを学んでくださいました。
そして、そんなご縁から、ドイツのワクチン情報を提供をお願いしたところ、とても詳しく興味ふかい情報を送ってくださいました。
では、どうぞ!
===============
こんにちは!
今回、ドイツ人達のお友達に「ワクチン接種の感想を伺ったところ、その反応に、最初はかなり驚きました。
ほとんどの人が、少し考えた後に「どちらにしても、予防接種を受けるなら”mRNAワクチン”ね」との答え。
受けるか受けないかは別にして、今、私達に入って来る情報を元に「受けるなら、このワクチン」と、種類を決めているのです。
「mRNAワクチン」となると、アメリのファイザー社ですが、なぜ、そうなのか自分なりに調べて見たところ、
このワクチンは「独ビオンテックと開発したワクチンだから」のようです。
イギリスのアストラゼネカ社のワクチンについては、まだ充分な検証結果が得られていないという観点から、ドイツでは注意深く見られているのだと思います。
完全に否定的、といいう訳ではないのですが、ドイツの予防接種常設委員会(STIKO)は「65歳以上に対するワクチンの効果を判断できるだけのデータが不足している」と報告し、
「アストラゼネカ・ワクチンの接種は18~64歳に限定するべき」だと推奨した事が根底にあるようです。
そして、肝心な「接種するか否か」については、ほとんどの人が「現時点では決める必要がまだ無い」という感じです。
理由は、年齢や健康状態に基づいた優先順位が明確にされているからで、まだ自分はその対象から程遠いからという事。
そもそも、ワクチン接種は義務ではなく任意だからという意見も多く、とりあえず「様子見」をしたい心情も見えてきます。
また、今の所、ワクチンの供給が間に合っていないという状態も重なって、まだ決断に迫られている感覚がない事も影響しているようです。
病院に勤めている医療関係者は、所属している病院の判断・指示に従う様で、病院によって判断基準にも差がある様ですが、
開業医さん、セラピストの方達の中には「社会的な圧力があれば受けざるを得ないだろう・・」と、
積極的ではないけれど接種する可能性を示されている方もちらほら。
ドイツでは自然療法が好まれる傾向があるので、予防接種には元来消極的と言ってもいいかもしれません。
順番が回って来たら、必要に迫られたら、信頼性の高いデータが集まったら、接種するという考え方が一般的なようです。
周りの人達に、すでにワクチン接種を受けたという人物がいないので、全体的に否定的な印象になってしまいましたが、
あと数か月は、この”様子見”の状態が続くのではないか、と思っています。
でも、近い将来に決断を迫られた時、きちんと自分の考えを持って対処できる様に、情報集めは続けていく必要がありますね。
二口淳子
===============
以上です。
まず、私が驚いたのは、二口さん同様、しっかりと接種するワクチンを決めている事。
しかも、その理由も明確です。
そして、フランスからの情報でもありましたが、ドイツでもすでにファイザー社のワクチンは不足しているようなので、
日本への安定供給はさらに難しいように感じるのですが、政府はしっかり対応出来ているのか?
少し心配ですね。
二口さん、ありがとうございました!
スペイン編、中国編、フランス編をまだご覧になっていない方は、下記のページからどうぞ!
◎ スペインのワクチン接種事情
https://www.j-bca.com/spanish19/
◎ 北京のワクチン接種事情
https://www.j-bca.com/chinaps1/
◎ フランスのワクチン接種事情
https://www.j-bca.com/cofrance21/
明日は、当学院の講師でもあり、元薬剤師、そしてご主人が内科のドクターである中村瑞枝さんから、
医学的な解説も加えて、コロナワクチン接種について解説してもらいますので、お楽しみに!
これを機会に「ワクチン接種」一緒に考えてみましょう!
日本ボディーケア学院